一ノ宮の町名由来板
「一ノ宮」の町名は、地内にある「小野神社」が、武蔵国六所宮(むさしのくにろくしょぐう)(府中市内大国魂(おおくにたま)神社)の 東殿第一位(とうでんだいいちい)の座にまつられ、一之宮大明神(いちのみやだいみょうじん)と呼ばれたことに由来しています。
小野神社については、 安寧天皇(あんねいてんのう)(紀元前6世紀)の勅命により創設されたと言い伝えられています。また、「 延喜式神名帳(えんき しきしんめいちょう)」には 多摩郡八座(たまぐんはちざ)の一つに小野神社が記されており、市内で最も古く由緒ある神社です。「日本三代実録」によると、 元慶(がんぎょう)8年(884年)正五位(しょうごい)の神位が授けられました。「吾妻鑑(あずまかがみ)」には一宮と地名の記載があります。
一ノ宮の神輿(みこし)は、中世以来大国魂神社の祭礼「くらやみ祭り」に参加しており、道路事情が悪化する昭和30年代前半まで続いていました。
「一ノ宮町名由来板」とともに設置されているモニュメントは、一ノ宮の由来にちなみ、「祭り」をテーマとして、彫刻家の 伊佐 周(いさ あまね)氏により制作されたものです。
作品は、市民生活に密着した地域文化としての「祭り」の継承と、祭りばやしの笛や太鼓のひびきに心をはずませた幼児体験への郷愁を重ねて表現しています。
- 設置場所
- 宮下通り沿い(一ノ宮2-5-10地先)
平成11年3月設置 - 制作者
- 伊佐周氏(彫刻家)
問い合わせ
文化・市民協働課
042-338-6882